株式会社TRYANGLE デジタルトランスフォーメーション戦略について
株式会社TRYANGLE(トライアングル)は、東京都渋谷区本町に本社を構え、Webサービスを活用したシステム開発などを手掛ける企業です。この度、当社のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を以下の通りお知らせいたします。
経営戦略
株式会社TRYANGLEは、「豊かな未来の起点になる」という理念と、「絶対に失敗しないことをしない」という行動訓に基づき、エンジニア一人ひとりの挑戦を応援し、失敗を歓迎し、成長をサポートする環境を提供しています。新たな挑戦や顧客との協業を通じて、社員一人ひとりの市場価値を高めることを目指しており、変化の激しいIT業界において持続的な成長を実現していきます。
情報処理技術活用の方向性(ビジネスモデルの方向性)
上記の経営ビジョンを実現するために、AI・データ活用により人材育成プロセスを変革します。具体的には、エンジニアの目標設定・評価データや育成履歴をデジタル化・蓄積し、AIを活用した目標設定支援や評価の質向上を図ります。これにより、個々のエンジニアの成長を加速させるとともに、属人的であった育成ノウハウをデータとして組織に蓄積し、より効果的な人材育成とキャリア支援を実現します。また、社内業務のデジタル化を推進し、エンジニアが本来の価値創造に集中できる環境を整備します。
DX推進方針
【戦略1】AI活用による人材育成の高度化
自社開発したSaaS「ELEV8」を活用し、エンジニアの目標管理プロセスをデジタル化します。従来は評価者の経験に依存していた目標設定において、ChatGPT APIを連携させ、KPT(Keep/Problem/Try)データをもとに個々のエンジニアに最適な目標案を自動提案します。また、実行結果と自己評価データをAIが分析・評価することで、評価の質とスピードを向上させます。蓄積された目標データ・評価データは、今後の育成計画立案やスキル分析に活用し、データドリブンな人材育成を実現します。
【戦略2】業務プロセスのデジタル化による生産性向上
勤怠管理のWeb化、経費精算の自動化、見積・請求書作成のWeb化、契約管理の電子化を推進し、従来の紙ベース・手作業中心の業務プロセスを刷新します。これにより、管理業務の工数を削減し、エンジニアが技術力向上や顧客価値創造に集中できる時間を創出します。
【戦略3】蓄積データの活用による継続的改善
ELEV8に蓄積される目標・評価データや、業務システムから得られる各種データを分析し、育成プログラムの改善、エンジニアのキャリアパス設計、配置最適化などに活用します。これにより、SDGs実現に貢献するIT人材の育成と、当社企業理念「豊かな未来の起点になる」の実現を目指します。
DX戦略
【ITシステム環境の整備方策】
- SaaS「ELEV8」の開発・運用基盤の構築
目標管理システムとChatGPT APIを連携させるための開発環境およびクラウド基盤を整備し、現在20名規模で運用を開始しています。今後、全社展開に向けたインフラのスケーラビリティ確保とセキュリティ強化を実施します。 - データ蓄積・分析基盤の整備
ELEV8で収集される目標データ、評価データ、KPTデータを安全に蓄積し、将来的な育成計画立案やスキル分析に活用できるデータ基盤を構築します。 - 業務システムのクラウド化・Web化
勤怠管理、経費精算、見積・請求書作成、契約管理をクラウドベースのシステムに移行し、場所を問わず業務が遂行できる環境を整備します。 - AI技術活用のための投資
ChatGPT APIをはじめとする生成AI技術の導入と、社員がAIツールを効果的に活用できるための教育プログラムを整備します。
DX人材育成
- 社内全体のDX基礎リテラシー向上(eラーニングや社内勉強会を活用し、なぜDXが必要なのかを理解)
- デジタル活用スキルの強化(研修を実施し、BIツールやAIツールの利用方法を習得する)
- リスキリング支援(資格取得に向けたサポートを重点的に行い、全体の底上げ化)
DX戦略達成度を測る指標
DX戦略の達成度を測る指標として、以下の2項目を掲げます。
- リスキリング:技術資格取得者割合の向上
- データ活用基盤確立:年間プロジェクト稼働率の向上、データを活用した案件参画
DX戦略の推進体制
当社ではDX戦略は、DX推進委員会を設置し、取締役会と連携を取りながらDX戦略を推進します。 DX推進委員長には、システム開発部の担当を任命し、取締役会の承認のもと全社一丸となってDXに取り組みます。
2025年9月 代表取締役 岩田 史応